From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
前回までの記事では、英語学習8つのステージのうち、最後の「ステージ⑧落ち着き期」を解説しました。
このステージでは、8段階中では最後のステージと位置づけています。
TOEICでも950点前後を取れて、英検1級も合格するレベルだからです。
日本人でこのレベルに達する人は、TOEICの点数統計上では約1%です。
TOEICを受験する英語学習者100人の中で、トップ1人になる実力を身につけたら、とりあえず最終ステージと言っても問題ないと思います。
ただ、実際には英語学習はここで終わりではありません。
この先にさらにいくつかのステージが存在します。
ここから先は、僕が色々な英語の達人たちを見てきて感じた、「ステージ8の中の細かいレベル分け」です。
僕の中でのマニアックなレベル分けで一般的に言われているものではないので、興味のある場合だけ読み進めてみてください。
ステージ⑧-1:時間制限型スーパーサイヤ人
ステージ⑧-1の人は、英語力のマックスパワーを使い続けられるのは、約半日ぐらいです。
マックスパワーを使える「スーパーサイヤ人状態」の時間帯の中では、ネイティブと1対1で対等に渡り合えます。
また、英語だけで行われる会議やセミナーなどに放り込まれても何とか食らいついていけます。
ところが、半日を過ぎるとだんだん集中力が落ちてきて、英語力が下がってきます。
下がってくると、リスニング力は500点台ぐらいにまで落ちてきます。相手の話す英語がだんだん聞き取れなくなってきます。
スピーキング力も落ちてきて、話す語順がめちゃくちゃになったり、カンタンな英単語すら「ど忘れ」して出てこなくなったりします。
このステージでは、ネイティブも使わないようなフォーマルでマニアックな英単語(英検1級で出る)を知っている一方で、
①ネイティブが使うカジュアルなスラング(マジで?ヤバい!などの俗語)
②ネイティブ同士の会話の「いい加減発音」(っしゃせ~!あざした~!などの省エネ発音)
は、まだ聞き取りに苦労します。
日本国内でトレーニングだけで英語力を伸ばした学習者は、このレベルに長年とどまることが多いです。
僕自身も、このステージ⑧-1に長年とどまっています。
ステージ⑧-2:いつでもスーパーサイヤ人
ステージ⑧-2の人は、スーパーサイヤ人状態を長く続けることができます。
1日中英語漬けの環境に置かれても、まだピンピンしていることが多いです。
「ネイティブとまったく同じレベル」というわけではありませんが、
①ネイティブが使うカジュアルなスラング(マジで?ヤバい!などの俗語)
②ネイティブ同士の会話の「いい加減発音」(っしゃせ~!あざした~!などの省エネ発音)
に対してもかなり慣れているので、ネイティブ同士の会話の中に放り込まれても、ある程度は食らいついていくことができます。
このステージにいる人の経歴は、大きく2パターンあります。
パターン①は、海外経験が豊富な人です。
・ある程度の英語力を身につけた後で海外に渡り、現地生活を長く送った経験のある人。
・高校生ぐらいから英語圏に渡り、現地の大学を出て、現地で就職して長年生活をしていた人
は、このステージ⑧-2にいることが多いです。また、海外派の人はTOEICなどの英語テストには興味がなく、そもそも受けたことすらないという人もいます。
もう一方のパターン②は、「国内派の達人タイプ」です。
日本にいながらも映画やインタビューなどの「ネイティブ向け素材」を使って毎日修練を積んでステージ⑧-2に到達しています。
このタイプの人は、たとえ英検1級を取ったり、TOEIC950点以上を取っても、そこで満足しません。
今の自分とネイティブとの「差を埋める」ことに全力を注ぎ続けています。
このステージにいる人は、英語テストはある程度受けているものの、「TOEIC満点連続○○回取得!」などの称号には興味がないことが多いです。
そのため950点前後が取れたら、それ以降はテストを受けていない人が多いです。
・・・つづく。
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