【一生なくならないスキル】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
 
先月ついに、17年間乗り続けてきた愛車を手放しました。
 
 
僕が24才の時に新車で買った「トヨタのbB」です。
 
 
bBはこの17年間、一度も故障することなく走り続けてくれました。
 
 
実はまだまだ乗れる感じだったのですが、去年の4月に東京に引っ越してきて以来、クルマに乗る機会がほとんどなくなってしまいました。
 
 
東京は、月極駐車場代がメチャクチャ高いです。
 
 
それに僕が今住んでいる地域は、家の前のすべての道が驚くほど狭く、一方通行が多くて運転しにくいのです。
 
 
引っ越しの時以外、クルマが活躍出来るシーンがほとんどありませんでした。
 
 
駐車場をこっちに借りてまで手元に置いておく価値があるかどうか?それを見極めるために、まずは静岡の実家に置かせてもらっていました。
 
 
たまに静岡に帰ったときに乗っていましたが、使用頻度は2ヶ月に1度くらいです。
 
 
でも、自動車税や保険料は今まで通りかかってきます。
 
その維持費を考えると、割に合わないと感じていました。
 
 
そして、悩みに悩んだ末、今年の自動車税の納税前のタイミングで、泣く泣く手放しました・・・
 
 
 

名残惜しさ

手放すときは、これまでの数々の思い出が蘇ってきて、涙が出そうになりました・・・
 
 
bBは、僕がツラかった時期、楽しかった時期、絶好調の時期、絶不調の時期、すべてを共有してきた相棒でした。
 
 
僕の大切な仲間達を乗せて、遠くまで運んでくれました。
 
 
妻と結婚する前に恋人として付き合っていた時期も、僕ら2人のデートで大活躍してくれました。
 
 
妻はクルマ酔いする体質なので、最初は「ドライブはちょっと苦手」だと言っていたのですが、なぜかbBに乗っているときだけは大丈夫でした。
 
 
クルマを使ったデートを経験したことのない東京育ちの妻は、bBを使った静岡デートを大喜びしてくれました。
 
 
bBは、妻の中での僕の株を上げるのに大活躍してくれました。
 
 
bBはこの17年間、一度も壊れることなく、僕を支え続けてくれました。
 
 
なので、今回手放す時には、お別れを言うためだけに静岡の実家に帰りました。
 
 
そして、最後の「ひとりドライブ」をしながら、bBと「男同士の対話」をしました。
 
 
手放しても悔いは無いところまで考え抜いた末の決断でした。
 
 
 

お金が戻ってきた!

タイミングが良かったせいか、以前に支払った保険料の残りやらリサイクル料金の払い戻しがあり、数万円のキャッシュバックがありました。
 
 
このお金は、僕の大切なbBが形を変えてやってきたものです。ムダにはできません!
 
 
かといって、貯金に回して通帳の数字を増やすのに使うのも何か違う気がする・・・
 
 
そう思ったとき、「人生初のデジカメ」を買うことを思い立ちました。
 
 
このお金でデジカメを買って、「bBの生まれ変わり」として僕らのデートに連れて行けば、今後も僕らの「思い出を残す係」としてずっと活躍してくれます。
 
 
そういう想いで買ったのが、前回の記事でご紹介した、カシオのデジカメでした。
 
 
 

17年ぶりの違うクルマ

先日、マジックショーの仕事で静岡に帰ったついでに、妻と一緒に河津桜を見に行きました。
 
 
河津桜は、伊豆の河津町というエリアにある、「日本一早く咲く桜」です。
 
 
2月の中旬から咲き始めて、3月の上旬で満開になります。
 
 
僕と妻は、ほぼ毎年ここに一番桜を見に行っています。
 
ただ、今回は以前と大きく違うことがありました。
 
 
それは、bBがもうないことです。
 
 
実家には軽自動車が2台あるので、今回はそのうちの一台を借りてドライブに行きました。
 
 
ただ、ひとつだけ心配だったのが、妻がクルマ酔いしないかどうか?ということでした・・・
 
 
 

クルマ酔い

僕の実家から河津桜のあるエリアまでは、片道2時間くらいのドライブになります。
 
 
クルマ酔いするには十分な長さです。
 
 
クネクネした山道を通って、アップダウンを繰り返しながら、天城越えをしなければなりません。
 
 
僕は、おそるおそる運転を始めました・・・
 
 
ところが!
 
 

変わらない感覚

妻は行き帰り両方の道中、車内でまったく酔いませんでした。それどころか、気持ちよくなって寝ていました。
 
 
この感覚は、bBでドライブデートしていた時とまったく変わらないものでした。
 
 
僕は、ほっとして言いました。
 
 
「良かったぁ!このクルマは軽だから、サスペンションも固めでふわふわした乗り心地じゃないし、bBと作りが似てるのが良かったのかもね。」
 
 
すると、妻が言いました。
 
 
「いや、これは、軽だからとか、そういう問題じゃないと思う。私、軽自動車でも短時間で酔ったことあるから。
 
 
今分かったけど、これは運転技術の問題だと思う。シンヤの運転は穏やかなんだよ。ブレーキのかけ方とか、カーブの曲がり方とか。
 
 
横に乗ってても、身体が揺さぶられる感じがないんだよね。私はシンヤの運転するクルマなら、何に乗っても酔わないんだと思う。」
 
 
僕はこれを聞いたとき、思わず嬉しくなりました。
 
 
男性脳は、「スキル」や「能力」といった部分を褒められると、喜びを感じるようにできています。
 
 
その本能が満たされるのを感じました。
 
 
確かに僕は、「もうマニュアル車に乗ることはないだろう」と決めた時、あるスキルを学びました。
 
 
それは、欧米では普通に使われている(けど日本では普及していない)「左足ブレーキ」です。
 
 
最初のうちはうまくできずに、急ブレーキになってしまって危ないので、夜中に通りの少ない道路に繰り出して、何度も練習して体得しました。
 
 
おかげで、ブレーキを3段階に分けてかけながら、ゆっくり止まれるようになりました。そのスキルが、bB以外のクルマでも役立ったのです。
 
 
 

スキルはなくならない

僕はここ最近、失ったものに目を向けていました。
 
 
「bBはもうない・・・妻が安心して乗れるクルマは、もうない・・・」
 
 
そう思っていました。
 
 
でも、bBと共に過ごした中で培ったスキルはまだ生きていました。
 
 
そして、そのスキルは他のクルマを運転するときにも使えて、同じ効果を発揮しました。
 
 
クルマはいつか故障したりして手元を離れていきます。
 
でも、自分の中に培ったスキルは、一生なくなりません。泥棒に盗まれることもありません。
 
 
これは、英語のスキルと似ています。
 
 
英語のスキルは、一度身につけてしまえば、なくなることはありません。いつどこへ行っても、あなたを助けてくれます。
 
 
今後、優秀な「同時通訳マシーン」が登場することは間違いないでしょう。
 
 
でも、もしその同時通訳マシーンに頼りっきりで英語をまったく練習しなかった場合、そのマシンが壊れたら、アウトです。まったくコミュニケーションが取れなくなります。
 
 
「モノ」はいつかなくなりますが、「スキル」はあなたが生きている限り、残り続けます。
 
 
「モノ」があれば、欲しい結果はすぐに手に入るかもしれません。でも、モノだけに頼っていては、バッテリー切れを恐れ、故障を恐れ、盗難を恐れるようになります。
 
 
一方で「スキル」を身につける道を選んだ場合、欲しい結果はすぐに手に入りません。
 
 
でも、一度身につけてしまえば、恐れるものはなくなります。
 
 
自分の中に、静かな自信が常にあるのを感じ続けることができます。
 
 
僕は今回、大事な愛車は失いましたが、愛車と共に過ごした時間の中で培ったスキルは、今後もずっと残り続けるんだと言うことを実感しました。
 
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