from 師範代Shinya(マレーシアのホテルから)(英語学習のヒントをYouTubeでも発信中)
(→前回のつづき)(このシリーズを最初から読む場合はこちら)
最後の最後、帰りの空港へ向かう途中でダルさが出てきて、お腹がユルくなり、ピンチになりました。
おそらくこれは、食べ物が当たった細菌性の下痢ではなく、疲れから来るものです。
僕のこれまでの経験上、そう感じました。
緊急性は低いものの、ダルくて少し気持ち悪いことには変わりありません。
「最後に力を振り絞らなければならない時に、この状態になったか・・・」
僕は、焦りました。
でも、ここでガンバろうとすると、かえって体調が悪くなりそうな予感がします。
そこで僕は、ここで新しい試みをしてみることにしました。
娘に助けを求めることにしたのです。
といっても、娘は5才です。
僕に何かしてもらえるわけではありません。
ただ、僕の今の体調をそのまま伝えることにしました。
タクシーの中で、
「ダッドは今、お腹が痛くて力が出ないから、助けてくれる?」
とだけ伝えておきました。
すると、娘は「わかったよ。」と言い、その後は普通にしていました。
空港でタクシーから降りると、娘はこれまでのようにベビーカーには乗らず、自分の足でスタスタ歩き始めました。
さらに、僕が手に持っていた娘のリュックを自分で背負い、僕がガラガラ引きずっている大きなスーツケースを、両手で押し始めたのです!
僕のメッセージはしっかり伝わっていることがわかりました。
娘にこんなパワーがあったとは!!驚きました。
子どもに助けられる
空港にスーツケースを預けた後も、娘は元気に歩きました。
途中でセブンイレブンがあり、パンが並んでいるのが見えました。
時間はまだ夕方の早い時間帯で、僕は次の乗り継ぎ便でブルネイ王国の空港の待ち時間に夕飯を食べるつもりでした。
でも、娘は「お腹が減った~!パン食べたい!」と言ってきました。
僕は全身の力が抜けていて、自分が空腹なのか、ただダルいだけなのかも分からない状態でした。
でも、娘に言われてそのままセブンイレブンに入りました。
そこには、日本では見たことがないようなパンがたくさん並んでいました。
その中から、娘が「これがいい!」と小さな手で指さしたものがありました。
プレーンなマフィンでした。
しかも手に持つと、すごく軽いです。
僕は、今自分が何か食べたら気持ち悪くなりそうでしたが、このマフィンだったら、いけそうな気がしてきました。
そこで、娘の分と自分の分、2個をレジに持って行きました。
若い男女の店員さんがいて、レジでお会計しました。
その間、娘がレジの前に置いてある小さなマスコットのオモチャの箱を指さして、「これ何?」と聞いてきました。
そこで僕は、店員さんに聞いてみました。
すると、マレーシアですごく人気のアニメキャラクターだということがわかりました。
そこで、若い店員さん達とアニメの話が少し続き、僕は気を紛らわすことができました。
それまで、自分の体調が帰るまで持つかどうか心配ばかりしていましたが、娘のおかげで一瞬、自分の身体から意識を離すことができたのです。
しかも、元気な若い店員さんと笑顔で話したことで、僕も元気をもらえた感じがしました。
オモチャについて尋ねただけで、ここまで元気をもらえるとは!
驚きです。
その後、ベンチに座って2人でマフィンを食べました。
おそるおそる食べてみると、思った以上に軽くて、身体にスーッと入ってくる感じがしました。
ぜんぜん気持ち悪くならず、最後まで食べきることができました。
しばらくすると、僕の中にエネルギーがわいてくるのを感じました。
どうやら、お腹が空いていたみたいです。
これは、食べてみたからこそ分かったことです。
もし僕一人だったら、きっと何も食べなかったでしょう。
そして、もっとダルくなっていたかもしれません。
僕は、娘に助けられた気がしました。
気が散らされるメリット
その後も、娘は自分の足で元気に歩き続けました。
僕がちょっと自分の体調に意識が向くたびに、娘はすぐに話しかけてきて、「あれ何~?」「これは何でここにあるの?」など、たくさんの質問を投げかけてきました。
もちろん、娘は僕に合わせているわけではなく、ただ自分のペースで質問しただけでしょう。
でも、僕にとっては定期的に気が散らされることで、余計な心配事から解放されました。
その結果、気づいたらダルさが抜けて、元気になっていたのです!
乗り継ぎの空港に来た時には、すっかり食欲が戻って、カップラーメンを2杯も食べてしまいました。
前に読んだ心理学の本の中に、
「人はヒマな時にはネガティブな感情が出やすく、体調を崩すこともある。でも忙しい時にはネガティブ感情が抑えられて、体調も良くなることがある。」
という内容があったのを思い出しました。
もちろん、忙しすぎると体調を崩すのでしょうが、すでに体調が崩れている時には、あれこれ心配しすぎると逆効果になるのかもしれません。
正直に言うと、これまで僕は、娘は「旅のお荷物」だと思っていました。
実際に、行きの飛行機内でギャン泣きされて降りるのが最後になってしまったり、動物園の入り口で30分ぐらい座り込まれ、中に入れないもどかしさを味わいました。
でも、僕がピンチの時に助けを求めれば、娘はちゃんと自力でできることしてくれるし、娘が意識していなくても、自然に僕が元気をもらえる存在だということも分かりました。
僕は今回の一件で、子どもとの旅が必ずしも「負担増」になるばかりとは限らないかもしれない、ということを知りました。
・・・つづく。
P.S.今回僕が実際にボルネオ島で使った英語をもとに、「旅行英語フレーズ30選」としてまとめました。「次の海外旅行では、少し英語を使ってみたい」という方は、ぜひチェックしてみてくださ↓↓↓
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