From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
※僕が24才の時にHIPHOPダンススクールに通い始めた頃の体験談の続きです。
 
 
Y君の家で見たHIPHOPダンスのレクチャービデオは、僕に衝撃を与えました。
 
 
ビデオの中の先生は40代ぐらいで、おそらく肉体的にはピークを過ぎているはずですが、長年ストリートダンスをやってきたベテランです。
 
 
身体を柔らかく使って、力が抜けていてカッコ良く見えました。
 
 
特に後ろにいる若い弟子たちと比べると、技のキレが一目瞭然でした。
 
 
弟子達は若いのでパワーがあって動きが大きいのですが、なんとなくバタバタしているというか、「音に踊らされている」という感じです。
 
 
一方で先生は、まるで「身体の中から音が出ている」ような感じに見えました。
 
 
脱力して踊っているのに、止めるところはしっかり止めるので、1つ1つの動きがハッキリ見えます。
 
 
違いを短く言い表すと、
 
 
弟子たち=必死でガンバっている感じ
 
 
先生=心から楽しんでいる感じ
 
 
という違いです。
 
 

教え上手

 
また、ビデオの中の先生は、教えるのもとっても上手でした。
 
 
動きを口で説明するのがうまいのです。
 
 
ステップを解説する時にも、技の名前を教えるだけではなく、「このステップが誕生した歴史」などの豆知識も入れてきて、興味を持たせてきます。
 
 
僕がこれまで見てきたダンスの先生は、どちらかというと寡黙な人が多い印象だったので、驚きました。
 
 
ダンスは身体で表現するアートなので、ダンスの道を極めている人達は、あまりペラペラしゃべりません。
 
 
教える時にも、動きを何度もスピードを変えながらやって見せて、僕らは見た目でマネする、という流れで学んできました。
 
 
ダンススタジオには常に大音量で音楽が流れているので、そもそもしゃべっても声が届かない、というのがあると思います。
 
 
一方で、ダンスレクチャービデオは先生がしゃべっている時には編集でBGMのボリュームを落としているので、とても聞きやすく感じました。
 
 
 

あっという間の2時間

 
当時のビデオはVHSのカセットテープ形式が主流で、VHSのMAX録画時間は約2時間でした。
 
 
ていねいにステップを解説していたら、2時間なんてあっという間にたってしまいます。
 
 
僕は、最後まで見終わった時には
 
 
「もっと見てみたい!」
 
 
と思うようになりました。
 
 

シリーズもの

 
ビデオを最後まで見終わると、巻末に「同じシリーズの他のダンスレクチャービデオの紹介」が流れました。
 
僕:「え?シリーズものになってるの?」
 
 
Y君:「そうみたいですね!ダンスのジャンルごとになってるみたいですよ。」
 
 
僕:「うぉ~!!マジか!!HIPHOP以外にも色々あるってことか!」
 
 
Y君:「今見たやつは、正確にはHIPHOPというよりロックダンスっていうジャンルみたいですね。」
 
 
僕:「そういえば、最初の方で先生がロックって言葉使ってたね。ロックダンスか!これカッコいいよね!」
 
 
Y君:「カッコいいっすよね!」
 
 
僕:「まずはこのビデオに入ってるステップを全部極めよう!そうすれば、基礎が固まって色んな振りを自分たちで作れるようになるかもしれない。」
 
 
Y君:「ですね!このステップを組み合わせるだけでも、3分ぐらい踊れますよね。」
 
 
僕:「よし!じゃあ、このビデオのステップを一緒に練習しよう!」
 
 
Y君:「やりましょう!」
 
 
僕とY君は、さっそくその場で練習し始めました。
 
 
ビデオを巻き戻しながら、Y君の部屋で2時間ぐらいステップの練習をしました。
 
 
当然、僕ら2人とも初めての動きがほとんどなので、うまくできませんでした。
 
 
でも、
 
 
「この練習を続ければ、必ずできるようになる!先生レベルまで行けなくても、弟子レベルぐらいにはなれるはず!」
 
 
という確信が持てました。
 
 
Y君も、今までビデオを持っているだけではなかなか一人で練習しなかったけれど、僕が来たことで練習する気になった、と言っていました。
 
 
本当は、Y君と毎日でも練習したいぐらいです。
 
 
でも僕は、当時のジーンズショップの仕事が長時間労働で、朝早く出かけて、夜遅く帰ってくる生活スタイルでした。
 
 
そこで、お互いに自主練する提案をしてみました。
 
 
僕:「このステップをお互いに家で練習して、会った時には練習の成果を見せ合うっていう流れで進むのはどう?」
 
 
Y君:「いいっすね!その流れでいきましょう!」
 
 
僕:「俺、このビデオ自分でも買おうかな・・・お互いの手元にあった方がいいもんね。」
 
 
Y君:「あ、じゃあこれ今日持って帰っていいですよ!ダビングして、次回会うときに返してもらえれば。」
 
 
僕:「おぉ!マジで!?」
 
 
Y君:「僕は何度も見てるんで、1週間ぐらい見なくてもだいたい覚えてるから練習できます。」
 
 
僕:「ありがとう!!助かるよ!」
 
 
当時はまだ、ビデオやCDのコピーの規制がユルめで、「ワンタッチでダビングできるビデオデッキ」や、コピーガード信号を除去しながらダンビングできる機器などが、普通に売られている時代でした。
 
 
おそらく、YouTubeのように手軽に動画を拡散できるような仕組みが、世の中になかったからだと思います。
 
いくらコピーガードが除去できても、VHSテープの仕組み上、ダビング作業は1本あたりフルに2時間かかります。
 
 
「コピーを大量に作って売りさばく」というような商売が成り立ちづらい時代だったからではないか?と思います。
 
 
僕は、家に帰って、さっそくY君から借りたビデオをダビングしました。
 
 
ダンビングしたビデオを、また最初から最後まで見直しました。
 
 
見れば見るほどワクワクしてきて、その日は興奮してなかなか寝付けませんでした。
 
 
こんなにワクワクするのは、アクション俳優の養成所の入所試験に受かった時以来でした。
 
 
・・・つづく。
 
 
 
 
 

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