From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕が20才の頃、「アクション俳優になろう!」と思って「俳優養成所」に入った時のストーリーの続きです。
芸能界のリアルな生情報を聞く相手を探し始めた僕は、自分の通っている演技スクールの先生にターゲットを定めました。
スクールの先生は僕にとって一番身近で、一番長く芸能界で生きている人達です。
スクールの先生たちの年齢層は、だいたい30代~50代ぐらいが多い印象でした。男女比は半々ぐらいです。
先生達はたまに個人体験談をレッスン内で語ってくれることがありました。
先生達の多くは、僕ぐらいの年齢(10代後半~20代前半)の頃に役者を夢見て地方から上京し、芸能界で長くやってきて今に至るパターンが多いようでした。
本当はレッスン中に突っ込んだ質問をしてみたかったのですが、僕の質問の内容は、皆の前で先生が正直に答えづらいはずです。
突っ込んだ質問
僕が聞きたい質問は、
「先生はこのスクールで教えている時以外は、どこでどんなことをしていますか?」
「もし先生がこのスクールで教える仕事を辞めたら、演技の仕事だけで生活できるだけの収入はありますか?」
「先生が今まで芸能界で生きる中で、すごくツラかったこと&すごく良かったことを教えてください。」
というものでした。
最後の質問ぐらいは答えてくれそうですが、他の質問はおそらく答えてくれないか、ごまかされそうです。
廊下でつかまえて話したとても、スクールスタッフもよく通るので、おそらく正直に教えてもらえそうにありません。
僕はできればスクールの外で、先生と1対1で話したいと思いました。
でも、当時21才の僕にとって、一回りも二回りも年が離れている先生を「1対1でご飯に行きましょう!」と誘うのは勇気がいりました。
そこで、クラスメイトのT君とSさんをこの計画に誘ってみることにしました。
T君の協力
「いいね!その計画!実は俺も、先生たちにそういう質問をしてみたかったんだよ!」
T君はすぐに乗ってきました。
対してSさんの反応はしぶい感じでした。
Sさん:「うわ~恐い!そんな質問するの?先生に?私はパス!どんな反応されるか想像しただけで恐いよ~。2人で話を聞いてから、後で私に教えて。」
T君:「まったく都合がいいな!俺らにだけリスクを取らせて!」
僕:「ハハハ!まあ、確かにこっちの人数が多すぎると先生もためらうだろうから、俺とTの2人ぐらいがちょうど良いのかもね。」
Sさん:「うん!それがいいよ!じゃあ、2人でガンバッてね!よろしく!」
そんな感じの話し合いの結果、僕とT君の2人で先生たちをご飯に誘ってみることになりました。
T君がいれば百人力です!
情報収集は思ったより大変?!
ちなみに千葉に住んでいるT君も、まだ芸能界の生情報やオーディション情報をゲットするのに苦労しているようでした。
現役の芸能人と知り合うチャンスもありません。
僕らが通っている演技スクールのカベにあちこち貼られているポスターには、当時まだ小学生だった小栗旬さんや、松平健さん、三原じゅん子さんの写真がデカデカと貼られていました。
でも、スクール内で本人を見かけたことは一度もありませんでした。
おそらく、芸能人になった人達は僕らとは別の場所でレッスンしているに違いありません。
僕ら3人は、個人で常に情報収集活動をしていました。
僕はてっきり、東京の近くに住んでいるT君やSさんの方が、情報収集には有利だと思っていました。
でも3人で話していると、住んでいる場所はあまり関係ないことが分かってきました。
当時まだネットが普及していなかったので、スクールの掲示板が一番の芸能情報の源でした。
スクールの掲示板ではエキストラの仕事の情報をよく見かけますが、映画やドラマの役を決めるオーディションの情報は、とてもレアなようでした。
そう考えると、この間僕が静岡で受けたオーディションは、かなり貴重な体験だったということです。
僕らは先生にぶつける質問をもう1つ増やしました。
「映画やドラマのオーディション情報は、いつもどうやってゲットしているんですか?」
というものです。
僕とT君は作戦を練って、今までレッスンを受けた中で声をかけやすい雰囲気の先生たちを洗い出していきました。
・・・つづく。
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