From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕がカラーコーディネーター1級の試験にチャレンジした時の体験談の続きです。
2次試験の会場は、選択肢が少なくて、僕の場合は一番近くて東京エリアでした。
以前は東京の演技スクールに通っていたのですが、辞めた後は東京にはまったく行っていませんでした。
久しぶりに新幹線に乗って、ウキウキしながら会場に向かいました。
演技スクールは新宿エリアにありましたが、今回のカラーの試験会場は池袋駅から近い、立教大学です。
池袋に行くのは初めてでした。
僕は緊張しました。初めて行くから、というのもあります。
でもそれだけではなく、なんとなく「地名ごとのイメージ」が僕の頭の中にあったからです。
それは、高校時代に読んだマンガの影響でした。
高校時代にハマッたマンガ
僕が高校の頃、「ろくでなしブルース」というマンガが大流行しました。
僕と同世代の方なら「あ、懐かしい!」と感じるかもしれません。
ろくでなしブールスの内容をひと言で表すと、「ケンカ好きなヤンキー高校生たちの学園生活」を描いたマンガです。
ケンカだけではなく、恋愛などの色んなサブストーリーはありますが、基本的には「誰がケンカが強いか?」を決めるために戦うシーンが多いです。
当時の高校生は、「ろくでなしブルースに出てくるキャラで誰が好きか?」を熱く語っていました。(僕の通っていた学校がヤンキーの集まる高校だったからもしれませんが)
その「ろくでなしブルース」の舞台は東京でした。
主人公は吉祥寺の高校に通う前田君。
他にも色んなキャラがいますが、前田君はケンカが強いので「東京四天王」の1人と呼ばれていました。
四天王は、それぞれ地名と苗字で呼ばれていて、
①吉祥寺の前田
②渋谷の鬼塚
③浅草の薬師寺
④池袋の葛西
という感じでした。
①の吉祥寺の前田が、②渋谷の鬼塚→③浅草の薬師寺→④池袋の葛西という順番で対決して倒していく、という流れです。
当然、最後の池袋の葛西が一番強くて性格も恐いです。
この四天王のイメージが強烈過ぎて、東京の地名とキャラの怖さが僕の中ですっかりリンクしてしまっていました。
池袋=葛西がいるエリア=恐い
というイメージです。もちろん、マンガなので架空の設定です。
でも、僕にとって初めての池袋上陸が恐いと感じるのは、このマンガの影響もあると思いました。
初めての大学キャンパス
ついに試験会場の立教大学の前にやってきました。
「デカい!!」
僕は立教大学の建物の大きさと美しさに圧倒されました。
「これが大学ってやつか・・・」
高卒ですぐに鉄工場で働き始めた僕にとっては、大学の建物を見るのは初めてでした。
「学校」のイメージは僕の中では、無機質で飾り気のない建物、という感じでした。
「大学に行くと、こういうキレイで大きな建物の中で生活できるのかぁ~。なんか、いいなぁ」
と、ここに通う大学生がうらやましくなりました。
そして、自分が今、こうして受験者として大学の建物の中に入ることが許されているのが、すごく不思議な気分になりました。
他の受験者女性だけ
僕はハガキの案内を見ながら、カラーの試験会場の部屋に入りました。
1次試験を突破した人達はどんな人なんだろう?と興味しんしんで部屋を見渡しました。
すごく広くて明るい部屋の中にいるのは、女性ばかりです。
「まだ他の受験者も来るだろうし」
と思って席について待っていましたが、僕の後から来る受験者も全員女性でした。
受付締め切りの時間になっても、男性は1人も入ってきませんでした。
僕は部屋全体をもう一度見回しました。
トータル30人ぐらいいる中で、男性は僕1人でした。
(マジか!!女性の比率が高い資格試験だとは思っていたけど、まさか男が自分1人とは!)
僕は場違いな空気を感じながら、本番の試験が始まるのを待ちました。
・・・つづく。
※あなたの「やる気と才能」を引き出す、Saya(師範代Shinyaの妻)のオンライン対面セッションはこちら
—————————————
コメントを残す