From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※スマホ1台で、いつでもどこでも20分で英語のスピーキング力を測れるテスト、VERSANT(バーサント)を「試験対策ゼロ」で初めて受けた体験談の続きです。(今回が最終回です)
バーサントは対策しづらい
今回実際に2回受けてみて分かったのは、バーサントのテストは、TOEICや英検に比べると、テスト対策をしづらいということです。理由は3つあります。
①スピーキングは読み書き以上に「実力」が問われる
②ふだん声出しトレーニングをしていないと、発音を聞き取ってもらえない
③対策教材が少ない
この3点から、対策がしづらいテストになっています。
バーサントの試験中は、じっくり考える時間がありません。
瞬間的に文章を組み立てながら、話していく必要があります。
また、日本人が苦手な「発音」も常にジャッジされます。
発音に関しては、「付け焼き刃のテスト対策」はほとんど通用しません。
ふだん音読トレーニングや瞬間英作文トレーニングをしていない人が発音の項目で高得点を取るのは、かなり難しいと思います。
他のテストとの互換性は?
英語テストの場合、よく違うテスト間での「換算表」が使われることがあります。
たとえば、
・英検2級=TOEIC500~600点台
・英検準1級=TOEIC700~800点台
・英検1級=TOEIC900点以上
などです。また、オンラインテストのCASECでは、スコア表の中に、TOEIC換算では何点、英検換算では何級、という文字が出てくるほどです。
でも、バーサントの場合は、この換算表は使えない気がします。
というのも、出てくる英単語や文法のレベルが、TOEICや英検とはまったく違うからです。
当然、必要とされる英語の領域も違います。
バーサントは、「日常で使われるレベルの英単語を使って、素早く正確に文章を作り、それを良い発音で話ること」をジャッジするテストです。
一方、英検1級は、「ネイティブでさえも知らないようなハイレベルな英単語を覚えて、学術書のような難しい文章を読んで理解する力」をジャッジするテストです。
まったく種類が違います。格闘技で言えば、空手と柔道ぐらい違います。
空手はパンチ&キックがメインで、投げ技や関節技はありません。
柔道は投げ技や関節技がメインで、パンチ&キックがありません。
空手と柔道、どっちが強いか?
という議論は、ナンセンスです。(非現実的だからこそ、そこにロマンがあるので、よくプロレスの試合などで「異種格闘技戦」が行われます)
つまり、バーサント高得点ホルダーと、英検1級ホルダーのどっちが強いか?を議論したり、バーサント何点なら英検何級でTOEICが何点、みたいに換算すること自体に意味がありません。
読み書き&リスニング中心のテストと、スピーキングのテストは、それぞれ切り離して考えた方が良さそうです。
受ける価値はある
今回、バーサントを2回連続で受けてみて感じたことは、「受ける価値はある」ということです。
・スマホで受けられる
・24時間365日、いつでも受けられる
・試験時間が短い(約20分)
という3点は、今までの英語スピーキングテストにはない魅力的なポイントです。
今後、英語のテストは「お手軽さ」が大事になってくると思います。
受けること自体に多くの時間とエネルギーを割かなければならないのは、もったいないです。
試験をサクッと受けられれば、余った時間を英語トレーニングに充てられます。
バーサントは、そんな「お手軽に受けられる本格的な英語テスト」の先駆け的な存在です。
日常生活でよく使うような英語を素早く話せるようになりたいなら、バーサントは定期的なレベルチェックに良いと思います。
ただし、初心者のうちに受けるのはモチベーションをそがれるので逆効果です。
できれば今後、バーサントの「英語初心者向けバージョン」が出てくれたらな、と思います。
スマホ:Nice to meet you!(はじめまして)
自分:Nice to meet you, too!(こちらこそ)
スマホ:What do you do?(お仕事は何ですか?)
自分:I’m an engineer.(エンジニアです)
ぐらいのシンプルなやりとりの中で、発音や構文力をジャッジするテストがあっても良いような気がします。
今後も、テクノロジーの進化でこういったお手軽な英語スピーキングテストがどんどん出てきてくれたら嬉しいです。
バーサント体験談(完)
(実際に受けた時の動画はこちらです)
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