【僕の英語力を大きく変えた本:DUO3.0 ⑬】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回の続き)
 
 
DUO3.0を「つまみ食い形式」で始めた僕は、自分にとってやりやすいセクションから攻略していきました。
 
 
主に会話のセリフの文章が多く入っているセクションを厳選して、少しずつ進みました。
 
 
初見の例文を一発で100%理解するのは難しいので、テキスト全体を何周か回す覚悟を決めました。
 
 
そして、1周目は例文理解度7~8割ぐらいで先へ進み続けました。
 
 
この方式だと、初回に比べて心理的な負荷が軽くなり、驚くほどサクサク進みました。
 
 

音読&瞬間英作文が潤滑油

 
それでも、DUO3.0の例文は決してラクではありませんでした。
 
 
当時の僕にとっては、かなり負荷が高かったのです。
 
 
正直、今振り返るとまだ僕の英語力はDUO3.0を攻略するのに十分な準備が整った状態ではありませんでした。
 
 
森沢先生の「英語上達完全マップ」には、英単語帳を使ったボキャビルを始める推奨レベルは「TOEIC600点程度」とありました。
 
 
でも当時の僕の英語力はおそらく500点台前半~半ばぐらいだったと思います。(実際にテストを受けたわけではありませんが)
 
 
そんな僕にとっては、DUO3.0だけに集中するのはキツい状態でした。
 
 
「すごくガンバッて文法や英単語のニュアンスを調べた結果、理解度7~8割の例文」
 
 
というのは、負荷がだいぶ高い証拠です。
 
 
それだけで進めると、「できない感」が強くなって気が滅入ってしまいます。
 
 
そんな中、同時にやっていた音読と瞬間英作文トレーニングが、精神的な助けになりました。
 
 
音読と瞬間英作文トレーニングの素材は、自分の中での理解度がとても高いので、「できた感」を味わうことができました。
 
 
DUO3.0と戦って受けた精神的ダメージを癒やす場が、音読や瞬間英作文トレーニングでした。
 
 
自分にとってラクラク理解できる例文を声に出すことは、心の潤滑油のような役割を果たしてくれました。
 
 
「自分はちゃんと成長している!1年前には、このレベルの英文がスラスラ口から出てくることはなかったじゃないか!」
 
 
と感じることができました。
 
 
特に瞬間英作文トレーニングの素材は、すでに1周目を終わらせて2周目に入っていたので、スラスラ度がすごく高くて、気持ちよく回せていました。
 
 
DUO3.0=泥沼の中に足がどっぷりつかった状態で歩く感覚。
 
 
瞬間英作文=ランニングシューズを履いて、アスファルトの上を軽やかにジョギングする感覚。
 
 
という違いです。
 
 
この2つの両極端なレベルのトレーニングを行ったり来たりするのが、精神衛生上とても良いと感じました。
 
 
瞬間英作文トレーニングで軽やかに気持ちよくなると、またDUO3.0に戻って、ぬかるみの中を歩いてみようかな、という気分になりました。
 
 

残されたハイレベルなセクション

 
最初はDUO3.0をつまみ食い形式で進めていきましたが、先へ進むごとに、だんだんラクな例文が入っているセクションが少なくなってきました。
 
 
「残されたセクション」に手を付けざるを得ない状況になったのです。
 
 
僕は最初の頃に、いきなりセクション1から始めて撃沈しました。
 
 
その記憶があるので、怖くてなかなか手を出す気になれませんでした。
 
 
だんだん負荷が上がってきたなと感じた頃に、僕はもう一度DUO3.0から離脱することにしました。
 
 
「精神的にツラくなったら、離脱して回復すると、またモチベーションを取り戻せる」
 
 
という経験を一度したので、今回は前回ほどの敗北感や罪悪感を感じることなく、サクッと手放せました。
 

 

刺激が欲しい

 
DUO3.0から離れて、音読と瞬間英作文トレーニングだけに戻りました。
 
 
僕は当時の音読素材もそんなに背伸びをしていないレベルを選んでいたので、気分良く回すことができました。
 
 
しばらくは癒やしの生活が続きました。
 
 
ところが、DUO3.0から離れて2週間ぐらいした頃、急に刺激が欲しくなってきました。
 
 
一度DUO3.0の刺激を味わってしまった僕の脳は、また刺激を求めるようになっていたのです。
 
 
たしかにDUO3.0の例文は難しい反面、やっている時の充実感がありました。
 
 
特に最初の頃にはまったくチンプンカンプンだった構文が、例文全体の音読を繰り返すうちに、
 
 
「あっ!だからこの順番になっているのか!」
 
 
と腑に落ちた瞬間は、めちゃくちゃ嬉しく感じました。
 
 
この歓びは、ラクに回せるようになった瞬間英作文トレーニングや音読の素材では味わえませんでした。
 
 
僕はまた、刺激を求めてDUO3.0のハイレベルな例文にチャレンジすることにしました。
 
 
・・・つづく。
 
 
 
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