【僕が「習い事」に感じた夢と希望:演技編101】

From  師範代Shinya(新村真也)

(→前回のつづき)
 
※僕が20才の頃、「アクション俳優になろう!」と決めて、「俳優養成所」に入った時のストーリーの続きです。
 
 
ストリートダンスクラスのイッサ先生と、演技クラスのヒゲ先生の組み合わせで受けられるレッスンは、僕がこの俳優養成スクールに通い始めてから最も充実した期間でした。
 
 
どちらのクラスでも全力を出せました。
 
 
そして、ふだんの生活の中でも練習に身が入りました。
 
 
毎週の演技レッスンは「家で仕込んできたスキルを発表する場」でした。
 
 
家で音読してきた例文を皆の前で発表して、ヒゲ先生がアドバイスをくれるという流れでした。
 
 
そして、ダンスレッスンは逆に「新しいスキルの仕込みの場」でした。
 
 
イッサ先生がレッスン内で教えてくれた新しい技を、家に帰ってから練習するという流れでした。
 
 
ダンスの場合は別に発表はなく、単に毎週新しい技を教えてもらえるだけでした。
 
 
でも僕はダンスにハマってしまったので、家に帰ってから1週間で身体に入れるように練習していました。
 
 
そんな充実した生活が数ヶ月間続いた頃、大きな変化が訪れました。
 
 

ヒゲ先生のクラスの卒業

ヒゲ先生の「任期」が終わり、僕ら全員がヒゲ先生のクラスを卒業することになったのです。
 
 
これまで厳しいレッスンに食らいついてきた仲間たちと一緒に、次のクラスにステップアップすることになりました。
 
 
ヒゲ先生とはトータル半年ぐらいの付き合いでしたが、とても名残惜しさを感じました。
 
 
最初はメチャクチャ恐くて、どうなることかと思っていたのに、今ではすっかり大好きな先生になってしまいました。
 
 
ヒゲ先生も僕ら全員が本気になって練習してくるようになってからは、だんだん穏やかになっていきました。
 
やはり、最初の頃に鬼のように怒鳴り散らしていたのは演技で、ヒゲ先生にとっては「本気の生徒だけを残してクラスの純度を上げるための手段」だったんだなと改めて気付きました。
 
 
 

ヒゲ先生の最後の言葉

ヒゲ先生は最後のレッスンの時、これまで見せたことのないような優しい笑顔を見せながら、僕らにこんなことを言いました。
 
 
「これまでの君たちの頑張りは、私が一番分かっています。
 
 
ここまで私のクラスに食らいついてきた君たちは、今自分でも気付かないくらいレベルアップしています。
 
 
半年前にはまったくできたかったことが、今は当たり前のようにできるようになっています。
 
 
今後も、今の姿勢を忘れないようにしてください。
 
 
結果を出すことも大事ですが、全力で取り組むことの方がもっと大事です。
 
 
目の前のことに常に全力を出していれば、結果を恐れて行動できなくなることはありません。
 
 
役者の仕事は、『頑張ったから必ず結果が出る』という世界ではありません。
 
 
だからこそ、結果に関わらず悔いのない人生にするために、全力を出すんです。
 
 
全力を出さない状態で結果が出なくてあきらめたら、一生悔いが残ります。
 
 
『あの時、勇気を出して本気で取り組んだら、今頃は違った人生になっていたかな・・・』
 
 
という想いをずっと抱えながら生きていくことになります。
 
 
でも本気で取り組んで結果が出なかった場合は『これが自分の限界か・・・』と一時的にヘコみます。
 
 
でも長い目で見ると、そっちの方が後悔がありません。立ち直って再挑戦する気持ちがわいてくるかもしれません。
 
 
役者の仕事は普通の仕事に比べると不安定です。
 
 
不安定な世界では『これでうまくいくだろうか?』という質問は無意味です。
 
 
そうではなく、『これで後悔しないだろうか?』という質問を自分に投げかけてみてください。
 
 
『結果がどうあれ、これで自分は後悔しないだろうか?』と。
 
 
それができれば、きっと君たちは充実した人生を送れるはずです。
 
 
君たちと一緒にレッスンができて良かったです。ありがとう。」
 
 
僕はヒゲ先生の言葉を聞きながら、涙が出そうになりました。
 
 
(うぉ~!!ヒゲ先生!!最後に急にそんなに優しくなるなんて、ズルいよ~!!泣ける!!)
 
 
周りを見回すと、みんなウルウルしたり泣いていました。
 
 
・・・つづく。
 
 
 

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