【僕が「習い事」に感じた夢と希望:カラーコーディネーター編62】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
※カラーコーディネーターの試験勉強仲間のMさんをお台場デートに誘った時の体験談の続きです。
 
 
Mさんと一緒にお台場の観覧車に乗った僕は、それまでの「あきらめリラックスモード」から一転して、また「ミッション遂行モード」に入っていました。
 
 
なぜなら、入り口のところで係員の人に「ツーショットの写真を撮ります」と言われたからです。
 
 
今でこそ、スマホで気軽にキレイなツーショット写真を撮れますが、当時はまだ写真を撮るためにはちゃんとしたデジカメが必要でした。
 
 
一般家庭で使うデジカメも、けっこう荒い画質だったと思います。
 
 
暗い場所ではあまりキレイに撮れないのが普通でした。
 
そんな中、この観覧車では、高いところに据え付けられた大きめの自動カメラが、明るいフラッシュをたいてキレイに写真を撮ってくれるのです!
 
 
入り口付近にはいくつか写真のサンプルが貼ってあるのを見ましたが、なかなかキレイに撮れていて、カップル写真は良い雰囲気でした。
 
 
僕は、まだMさんとカップルになってもいませんでしたが、「先にカップル風写真を手に入れれば、それを見ながら帰り道に良い雰囲気になるかも?!」という浅い考えでいました。
 
 
なので、写真を買う気マンマンで観覧車に乗り込みました。
 
 
おそらく、写真を勧めてきた係員さんに対する僕の反応を見てMさんは、
 
 
(あ、この人写真を買う気だな!別に付き合ってるわけでもないのに、私とツーショット写真撮ろうってか!)
 
 
と思ったに違いありません。
 
 
このあたりも、男女脳の違いです。
 
 
男性は「美女と一緒に映っている自分の写真」を手に入れると、喜ぶ傾向があります。
 
 
そして、その写真を友達や同僚に見せて自慢したりします。(その人の性格にもよりますが)
 
 
でも、女性はいくら美男子でも、自分と関係の浅い男性と一緒に映る写真にはあまり興味を持ちません。
 
 
もちろん、女性も自分が好きな芸能人や歌手などと一緒に映った写真は自慢しますが、それは「好きだから」です。
 
 
「好き」という感情が先にあって、それが大前提で写真に価値を感じるのです。
 
 
だから、当時のMさんにとって、僕と一緒に映る写真などはまったく意味をなさないものだったはずです。
 
 
そしてMさんの方が、場のコントロールが一枚上手でした。
 
 
 

観覧車内の雰囲気

僕は「後半で写真が撮れる」ということが分かったことで、観覧車内では気合いを入れずにリラックスしていました。
 
 
気合いを入れなかったのが幸いして、観覧車内でのMさんとの会話は普通にできました。
 
 
ここから一気に巻き返して、ロマンチックな雰囲気になれるとは思えません。
 
 
僕はお台場の夜景を見ながら、「今日は写真が撮れればそれでいいや」と思っていました。
 
 
そして、いよいよ写真撮影スポットが近づいてきました。
 
 
観覧車内でアナウンスの音声が流れ始めました。
 
 
「お写真を撮りますので、観覧車の進行方向に向かって右側をご覧ください。カメラとフラッシュが見えますか?そちらを見てニッコリ笑ってください。」
 
 
みたいなことを録音音声が言っていました。
 
 
僕はMさんにちょっと近づいて、カメラの方を見ながら満面の笑顔を作ってシャッターを待ちました。
 
 
パシャッ!と音がして、明るいフラッシュが光りました。
 
 
よし!これでツーショット写真が撮れたぞ!
 
 
僕はテンションが上がりました。
 
 

いざ写真をゲット・・・と思いきや!!

しばらくすると、観覧車は一番下まで来て、降りるタイミングになりました。
 
 
Mさんは僕より早くササッと降りました。
 
 
そして僕は、係員さんに声をかけらるのを待ちました。
 
僕らの前の人達は係員さんに写真を見せられて、断っているようでした。
 
 
そして、いよいよ僕らの番が来ました。
 
 
すると、係員さんは何も言わずにスーッと僕らを素通りしようとしました。
 
 
あれ??写真は??
 
 
僕は焦って、係員さんに聞きました。
 
 
僕:「あの・・・写真撮ったと思うんですが・・・」
 
 
すると、若い女性の係員さんは、とっても気まずそうな表情で言いました。
 
 
係員:「あ・・・女性の方がちょっと上手に撮れていなかったので・・・」
 
 
僕:「え?どういうことですか?」
 
 
係員:「なんというか・・・カメラの方を見ていなかったというか・・・現像するにはちょっと・・・というお写真だったので・・・」
 
 
僕:「え??そうなんですか・・・」
 
 
僕は驚いて、Mさんの方を見ました。
 
 
Mさんは歩いて先に行ってしまっていました。
 
 
係員さんの歯切れの悪い雰囲気と言葉の内容から推察すると、どうやらMさんは、僕が満面の笑顔を作っている横で、あえてそっぽを向いて映っていたようでした。
 
 
なんてこったーーーー!!
 
 
僕の最後のミッションは見事に失敗に終わりました。
 
 
・・・つづく。
 
 
 
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