From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
今年の電子辞書の新モデル情報の続きです。
僕がいつもチェックしている電子辞書の3つのポイント、
①英語系の収録辞書は増えているか?
②新しい機能が増えているか?
③「ネイティブ発音」の聞き取りやすさはどうか?
の3つのうち、今回は②と③についてレビューしていきます。
②新しい機能が増えているか?
これまで、電子辞書の世界では、大きな技術革新が何度かありました。
その中でも英語学習者にとって便利な機能は、
・ネイティブ発音
・発音聞き比べ機能
・発音チェック機能
です。僕が一番最初に買った電子辞書には、発音機能がありませんでした。
ネイティブ発音が搭載された2台目を買った時には、感動しました!
「これでネイティブに発音を聞かなくても、何度でも正しい発音をチェックできる!」
と嬉しくなりました。
その後、3台目、4台目と機能に大きな変化はなく、「英語モデル」に買い換えたり、「プロフェッショナルモデル」にしたりと、「中身の辞書」をパワーアップさせていく感じでした。
そして、僕が今使っている4台目の翌年モデルから、「発音聞き比べ機能」が追加されました。
これは、電子辞書に向かって話すと、その発音を聞き取って、再生してくれる機能です。
①英単語を「ネイティブ発音」で再生
②「自分の声の録音」を再生
という順番で進むので、自分で自分の声とネイティブ発音を聞き比べることができます。
これはかなり便利です。
その後、聞き取り機能を利用した「発音ジャッジ機能」が搭載されました。
自分の発音を電子辞書に吹き込むと、一瞬でAIがジャッジしてくれて、細かくグラフで表示してくれる機能です。
ここまでが、去年のモデルまでの進化でした。
今年のモデルは、新しい機能については、特に大きな変化はないように思います。
どちらかというと、そういう大きくて分かりやすい新機能というよりも、今までの機能をブラッシュアップさせて、さらに使いやすくしている印象でした。
実は、僕にとってはこの細かい変更点が、今までで最もプラスに感じました。
発音チェックなどは、スマホのアプリでも代用できますが、「電子辞書のメリット」を最大限に引き出すためのマイナーチェンジが今回のモデルで行われたのです。
詳しい違いは、また後で解説します。
③「ネイティブ発音」の聞き取りやすさはどうか?
これに関しては、そこまで大きな違いを感じませんでした。もちろん、「音フェチ」の方が聞いたら、微妙な違いがあったりするのかもしれませんが、僕の耳には違いは分かりませんでした。
ネイティブ発音機能は、技術的にはもう行き着くところまで行っているような気がします。
ここ数年のどの世代のモデルを買っても、ネイティブ発音は十分にクリアです。
もし今後、発音をさらにクリアにするとしたら、「スピーカーの機能」をアップすることがカギになる気がします。
この「スピーカー機能」も、年々少しずつ進化しています。
僕が持っている11年前の白黒画面モデルのネイティブ発音は、イヤホンで聞くとクリアな音なのですが、スピーカーから発音させると、イマイチです。
ボリュームを大きくすると、かなり音が割れて聞き取りづらくなります。さらに、英単語によってナレーターの声のボリュームが違います。
大きな声で録音されている英単語を、音量マックスの状態でネイティブ発音させると、音の割れが限界を超えて、一瞬で電源が落ちます。
これはおそらく、限界を超える音が出ると、自動的にシャットダウンされる安全装置だと思います。
かといって、音が割れないレベルで発音させると、こんどは静かな場所でないと聞き取りづらいのです。
これが、11年前のモデルの発音機能でした。
でも、今持っているモデルは、そんなことはありません。ボリュームマックスでもひどい音割れはないし、電源が落ちることはありません。
スピーカーのさらなる進化に期待!
ただ、強いて言えば、もう少しスピーカーの音が良くなったら最高だなと感じます。
僕はふだん皿洗いや洗濯物干しなどの単純作業をしている最中に、スマホで海外ユーチューバーの動画を再生してナチュラルスピードの英語を聞いています。スマホのスピーカーはかなり自然で聞き取りやすいです。
スマホで英語を聞くのが日課になってくると、スマホのスピーカーの音質が、自分の中での基準になってきます。耳が肥えてしまうのです。
価格が電子辞書の倍以上するスマホと比べるのは酷かも知れませんが、スマホのスピーカーで英語を聞いた直後に電子辞書のネイティブ発音を聞くと、どうしても「物足りなさ」を感じてしまうことは事実です。
電子辞書のスピーカーがさらにレベルアップしたら、さらに聞き取りやすいネイティブ発音を楽しめる気がします。
イヤホンを使えばいいじゃん!と言う声が聞こえてきそうですが、僕はスピーカー派です。なので、ガッツリ聞く時は、電子辞書をスピーカーにつないで聞いています。
次回は、僕が「長年のユーザー目線」で見て、今年のモデルに一番心を惹かれた「性能アップポイント」をレビューします。
・・・つづく。
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