【僕が「習い事」に感じた夢と希望:ダンス編13】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
※僕が24才の時にHIPHOPダンススクールに通い始めた頃の体験談の続きです。
 
 
Y君&I君と3人でHIPIHOPダンスについて話していると、あっという間に時間がたってしまいました。
 
 
今日は解散して、また来週レッスンで!ということで、僕がお会計をしようとしたら、この居酒屋の経営者のI君のお父さんが僕らに向かって言いました。
 
 
お父さん:「お代はいらないよ。」
 
 
僕:「え?いえいえ、そういうわけにもいかないので・・・」
 
 
I君は息子で、Y君は中学生だからお金を取らないとしても、僕はちゃんと払わないと、申し訳ない!と思い、財布を出しました。
 
 
すると、I君のお父さんが言いました。
 
 
お父さん:「ここにいるAさんが払ってくれたんだよ。お礼ならAさんに言って。」
 
 
Aさんは、最初からカウンター席に座って、ニコニコしながら僕らにたまに話しかけてきたおじさんでした。
 
 
僕:「えー!!そうなんですか?!」
 
 
Aさん:「まあまあ、気にしないで。君たちが3人で仲良く話しているのを見たら、俺も久々に気分が良くなってね。若いっていいねぇ~!」
 
 
僕:「ありがとうございます!」
 
 
Aさん:「ダンスか何か知らないけど、打ち込めるものがあるってのは、いいことだよ。ガンバってな!」
 
 
僕:「はい!ありがとうございます!」
 
 
I君&Y君:「ありがとうございます!」
 
 
Aさんはとても嬉しそうでした。
 
 
僕らはただ自分の好きなことで盛り上がって話していただけなのに、それを見ていたAさんも気分が良くなったと聞いて、不思議な感じでした。
 
 
僕はこの時、「情熱は、見ている人にも伝わるのかも」ということに気付きました。
 
 

過去の習い事との違い

 
僕は帰り道で、これまでの習いごとを振り返りながら考え事をしていました。
 
 
一番最初の習いごとは空手でした。
 
 
その後、空手の技を仕事に生かしたい!と思うようになりました。
 
 
そして、アクション俳優になるために、東京の演技スクールに通い始めました。
 
 
HIPHOPダンスに出会ったのは、この時です。
 
 
演技のレッスンに加えて、もう一つの実技レッスンでダンスを習ったのです。
 
 
まったく新しいダンスのスタイルにすっかりハマッてしまい、このジャンルを極めたい!という衝動に駆られました。
 
 
でも、この時期の僕には「早く芸能界でデビューしなければ!いつまでもスクール生徒ではいられない!」という焦りがありました。
 
 
だから、HIPHOPダンスの練習にすべての時間とエネルギーを注ぐことができませんでした。
 
 
他にも演技の練習やアクションの練習時間を確保する必要があったのです。
 
 
「習ったスキルを仕事で使えるレベルまで高めなければならない」
 
 
「仕事で使えるレベルに高めるためには、この程度の練習量ではダメだ」
 
 
というプレッシャーを常に感じていました。
 
 
このプレッシャーや焦りは僕だけではなく、同じ演技スクールに通う人たちの多くが感じているようでした。
 

 

英語学習も似ている

 
実は英語学習も、これと似たようなところがあります。
 
英会話スクールに通ったり、何かのコースを取ったりすると、周りの人達から、
 
 
「本当にペラペラになるの?」
 
 
「仕事で使えるレベルになるの?」
 
 
「時間とお金のムダじゃないの?」
 
 
と言われる確率が高いジャンルです。
 
 
僕はこの、
 
 
「目に見える結果を出せないなら、やるべきじゃない」
 
 
というスパルタな風潮が英語学習界からなくなればいいのに・・といつも思っています。
 
 
もっと気軽に英語学習を始めて続けられる文化が日本に根付けば、英語を話せる日本人の数は増えるはずです。
 
 
このスパルタ風潮は、カラーコーディネーターの資格を取る学校に通った時にも感じました。
 
 
最終的に資格が取れなければ、通った時間とエネルギーがムダになる・・・というような感じです。
 
 

ダンスは自由

 
でも、今回のHIPHOPダンスには、そいういうスパルタ風潮は一切ありませんでした。
 
 
ダンスを習っている人で、「プロダンサーになろう!」と思っている人の割合は多くありません。
 
 
周りに「ダンスを習っているんだ」と言ったとしても、
 
「本当に上達するの?」
 
 
「プロとして通用するレベルになるの?」
 
 
「時間とお金のムダじゃないの?」
 
 
なんて言われることはありません。
 
 
そもそもHIPHOPダンスは職業として踊るために生まれたダンスではありません。
 
 
「スラム街の若者の間で、楽しむために生まれた文化」としての背景を持っています。
 
 
今でこそ、HIPHOPダンサーは職業として確率されてきている感がありますが、当時はHIPHOPダンスはとても新しいものだったので、「プロになる」というイメージがわきにくいジャンルでした。
 
 
その点で、僕はこれまでの「しっかり身に付けなければ」というプレッシャーから解放されて、純粋に楽しむことを追い求められることが、嬉しくて仕方ありませんでした。
 
 
・・・つづく。
 
 
 
 
 

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