【僕が「習い事」に感じた夢と希望:カラーコーディネーター編47】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
「あのさ・・・その格好で一緒に歩くの恥ずかしいんだけど・・・」
 
 
せっかくMさんと2人で会うチャンスを得たのに、僕は出だしからつまずいてしまいました。
 
 
気合いを入れてダボダボの大きいサイズのHIPHOP系の服を着てきたのが、裏目に出ました。
 
 
しまった~!やっちまった~!!
 
 
僕は気まずくなりました。
 
 
せっかくカラーの勉強をして、自分に合うパーソナルカラーまで知ったのに、それが今回の服装にはぜんぜん活かされていませんでした。
 
 
今こそ「勝負の時」だったのに!
 
 

テイストの問題

ただ今回は色の問題というより、サイズ感の問題というか、「テイストの問題」な気がします。
 
もちろん、HIPHOP系のテイストのダボダボファッションが「必ず女子ウケしない」というわけではないとは思います。
 
 
僕が読んでいたHIPHOP系のファッション雑誌には、だぼだぼの服を着た男たちに美女が寄り添う写真がたくさんありました。(雑誌なので「演出」ですが)
 
 
街を歩いていても、実際に「HIPHOP系のチョイ悪男が美女を連れて歩くシーン」を見たことが何度かありました。
 
 
ただ、よく考えてみたら、そういう「美女たち」は、同じくHIPHOP系の「色黒になるまで日焼けして、ヘソ出しのピタピタシャツにショートパンツ」みたいな、黒人ダンサーのようなテイストのファッションをしていました。
 
 
つまり、「テイストの似た男女」だったのです。
 
 
HIPHOP系ファッションがすべての女子にウケるわけではなく、むしろ少数派の女子にだけウケる、というだけだったのです。
 
 

Mさんの服装

Mさんはいつも、HIPHOP系女子とは対照的な服装をしていました。
 
 
大学生だからフォーマルな服装をする必要はないのに、えり付きのシャツにトレンチコートを着るような服装が多い印象でした。
 
 
夏でも肌を露出するような服装はせず、Tシャツの上にシャツを羽織るような感じでした。
 
 
Mさんはそういう、大人っぽいというか、カッチリした服装を好むタイプでした。
 
 
そんな女性が、HIPHOP系のダボダボファッションを着た男と歩きたいと思うわけありません!
 
 

似合うキャラ

しかも僕は、「ワルキャラ」ではありません。
 
 
分類的にはむしろ「マジメキャラ」です。
 
 
マジメキャラが悪ぶると、「イタい人感」が出てしまいます。
 
 
人にはそれぞれ「似合うテイスト」というのがある気がします。
 
 
僕がいきなりHIPHOP系ファッションをしても、「付け焼き刃感」が出てしまい、カッコ悪くなるでしょう。
 
 
さらに、体型も関係する気がします。
 
 
HIPHOP系のファッションが似合うのは、はやりガッチリした体型の人です。
 
 
もともと黒人のファッションなので、身体が大きくてガッチリした人が、さらにオーバーサイズのダボダボ服を着ることで、雰囲気が出るのです。
 
 
僕はやせ型なので、ダボダボ服を着ると貧相に見えてしまう危険があります。
 
 
そんなこんなで、僕は出だしからMさんの期待を大いに裏切ってしまいました。
 
 

大人なMさん

でも、Mさんは大人でした。僕にガツン!とひとこと言った後は、ちゃんと一緒に歩いてくれました。
 
 
そして、2人でマルイに行って、メンズ服売り場を回りながら、僕に合う服をアドバイスしてくれたのです。
 
僕の方が2~3才年上で社会人なのに、大学生のMさんの方が服装も対応も大人でした。
 
 
Mさんが僕に勧めてきた服は、カッチリしたシャツやジャケット、細身のズボンなどでした。
 
 
今の僕が着ている服とは対照的です。
 
 
じゃあ、買っていこうかな!なんて気軽に値札を見たら、けっこう高いです。
 
 
ジャケット1着で2~3万円ぐらいします。
 
 
シャツ1枚でも1万円を超えます。
 
 
僕:「高っ!これは大人向けのファッションだね。」
 
 
Mさん:「自分も大人じゃん!そろそろこういう格好した方がいいよ。」
 
 
僕:「これ、年齢層は何歳ぐらいの人向けなの?」
 
 
Mさん:「ちょうどシンヤ君ぐらいの世代でしょ。20代前半から後半ぐらいかな。」
 
 
僕:「へぇ~そうなんだ!みんな大人っぽい格好するんだね。しかも、服にかなりお金をかけるんだね。」
 
 
Mさん:「普通だよ。私もマルイで買ってるし。」
 
 
僕:「Mさんも服にこのぐらいお金かけてるのか~」
 
 
Mさん:「まあ、レディースはメンズほど高くないけどね。その分、アイテムの数が多いから、結局トータルでは一緒ぐらいになるのかな。」
 
 
僕:「う~ん・・・服に対する予算を考え直さなければならないな。」
 
 
Mさん:「一回買えば、長く着れると思うよ。それに、毎日着る必要ないし。せめて女の子と会う時ぐらいは、こういう格好したら?」
 
 
僕:「そうか!やはり投資だと思ってこういう服装した方が良さそうだね。これなら、シャツとかを自分のパーソナルカラーにすることもできそうだし。」
 
 
Mさん:「そうそう!カラーの知識を活かしてガンバりなよ!」
 
 
とりあえずMさんとはこんなやりとりを経て、気まずい雰囲気から脱出することができました。
 
 
ただ、今回は「僕がMさんからデート服の指南を受ける」という図式になってしまいました。
 
 
ロマンチックな雰囲気はまったくないまま、その日は幕を閉じました。
 
 
・・・つづく。
 
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