【僕が「習い事」に感じた夢と希望:カラーコーディネーター編83】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
 
(→前回のつづき)
 
※僕がカラーコーディネーター1級の試験に再チャレンジしながら、ジーンズショップに転職した時の体験談の続きです。
 
 
新しい職場の最年長女性で「影のボス」Sさんに完全にキラわれてしまった僕は、生まれて初めての「無視攻撃」を受けました。
 
 
僕は高校時代はヤンキーだらけの男子クラスだったので、学校内でいざこざが起こった時の戦いは「殴る・蹴る」などの身体的なダメージを相手に与えるものでした。
 
 
ビーバップ・ハイスクールの世界が、リアルに目の前で繰り広げられていました。
 
 
そんな流血事件が絶えない現場を目の前で見てきた僕にとっては、
 
 
「無視攻撃なんて、身体が痛むわけじゃないし、命の危険があるわけでもない。たいしたことないじゃん!」
 
 
と思っていました。
 
 
でも、自分が実際に無視攻撃を受けてみて、そのツラさを身にしみて感じました。
 
 

全員で無視

キャリアの長いSさんは、職場の人間関係に絶大な影響力を持っていました。
 
 
学生アルバイトから子育て中パートのメンバーまで、みんなSさんの言うことには従う状態でした。
 
 
Sさんは、自分が僕を無視するのはもちろん、他のスタッフ全員に僕を無視するように伝えたようでした。
 
 
(ハッキリ指示したかどうかは分かりませんが、指示しなくてもみんなSさんの態度に同調したのかもしれません)
 
 
みんな僕に対してよそよそしくなり、僕が分からないことを聞こうと話しかけても、あからさまに無視するようになりました。
 
 
僕はもともと仕事中にムダ話をしたくなくて輪に入るのを拒んだので、別に構わないと思いました。
 
 
でも、孤立するのが早すぎました。
 
 
僕はまだ1人で仕事できる状態ではなかったのです。
 
 
 

仕事を教えてもらえない

個人的には、「誰からも仕事を教えてもらえない」のが一番ツラい状況でした。
 
 
僕は入社1週間後には「スタッフのおしゃべりの輪」に入るのをやめたため、2週目には早くも村八分にされていました。
 
 
この時点では、まだ僕は仕事で慣れていないことが多すぎて、誰かに聞かないと分からない状態でした。
 
 
たとえば、商品が入荷した時に検品をするのですが、その時にバーコードをスキャンする小さな機械がありました。
 
 
その機械の操作方法がちょっと複雑で、すぐエラーで「ピー!」と音が鳴って動かなくなってしまうことがありました。
 
 
そんな時には、
 
 
「どうやって直せばいいですか?」と聞いても、Sさんは聞こえてないフリをするし、他のメンバーも下を向いて何も答えてくれません。
 
 
仕方ないので、電池を抜いて完全リセットしてから、またゼロから検品し直したり・・・ということをやっていました。
 
 

長時間労働のツラさ

たとえ仕事中にツラくても、労働時間が短ければまだガマンできます。
 
 
でも、僕が当時お店にいる時間は朝9時半~最短で夜9時半でした。
 
 
けっこう長いです!
 
 
ギスギスした雰囲気のまま過ごす12時間は、想像以上に長く感じました。
 
 
しかも、僕が入った時期は、ちょうど1年の中で服飾業界がヒマになるタイミングでした。
 
 
ちなみにそのヒマな時期は、2月と8月です。
 
 
2月はまだ寒いけど「今から冬服を買おう」という気分にもなりません。
 
 
かといって春物の新商品を入れても売れないので、少ししか入荷しません。
 
 
8月も同じです。まだ暑いけど「今から夏服を買おう」と思う人は少ないです。
 
 
そのため、お客さんが減ります。僕が入ったタイミングは2月でした。
 
 
お客さんが少なくてヒマなので、なおさら時間がたつのが長く感じられました。
 
 
①スタッフ全員から無視されながら、
 
②やれる仕事があまりなく、
 
③なおかつ労働時間が長い
 
 
というトリプルパンチは、精神的にかなりコタえました。
 
 
「あ~、やっちまったなぁ~・・・孤立するタイミングが早すぎた!」
 
 
と僕は思いました。
 
 
 

Sさん不在の時

一方で唯一の救いだったのは、Sさんが不在の時には影響力が薄れて、スタッフのメンバーは僕が質問した時にはちゃんと答えてくれました。
 
 
また、子育て中の女性パートのIさんは、僕より年下でしたが大人な対応で、2人だけの時には気さくに笑顔で話しかけてくれました。
 
 
最初はあれほどイヤだった仕事中の雑談が、僕にとって癒やしの時間になりました。
 
 
そんな大人なIさんでも、やはりSさんがいる時には恐いので、僕との接触を避けていました。
 
 
僕もIさんに迷惑をかけてはいけないと思い、できるだけIさんに近づかないようにしました。
 
 
今思い返すと、「無視する側」もけっこう大きなエネルギーが必要だったと思います。
 
 
特にIさんのような根が優しい人にとっては、「人を無視する」というのは心が痛んだはずです。
 
 
少なくとも僕の目には、Iさんが僕から目をそらす時にとても悲しそうな表情をしているように見えました。
 
僕はこの時初めて「無視攻撃」をされる人&する人両方の心の痛みを知ることができました。
 
 
・・・つづく。
 
 
 
 

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