From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
1年間、十分なトレーニングを積んだ後、過去問で50%ぐらいの確率で合格点を出せるようになった僕は、そろそろ本番テストに戦いを挑むことにしました。
もう少し修行して正解率を70%ぐらいまで上げてから本番に臨む道もあります。
でも、僕が過去問を解いてみて感じたことは、
「受ける回によって有利・不利がある」
ということでした。
つまり、英語力の高さ以上に、どちらかというと
「どんなトピックの英文が題材になるか?」
が大事だと気付いたのです。
自分の得意ジャンルや知っている知識に関する英文は読める率が上がるし、読める率が上がれば正解率も上がります。
逆に、自分の苦手ジャンルだったり、まったく知らないし興味も無いような分野の記事は、どんなに時間をかけて読んでも頭に入ってきません。
そうなると、後はもう、「運」です。
であれば、できるだけ早く受け始めた方が、確率的には合格率がアップします。
僕は、英検1級を合格するのに5年も10年もかけたくありませんでした。
正直、そこまでの執着心というか、こだわりはありませんでした。
これは、英検だけではなく、TOEICもそうです。
僕は、「紙の上のテスト」にあまり大きな価値を感じたことはありません。
もちろん、自分の英語力を公的に証明する手段としては英検やTOEICなどの資格試験に魅力を感じています。
でも、僕の中ではテスト自体が目的になることはありません。
なので、英検1級に対するモチベーションが続くのは、1年くらいが限界だと思っていました。
準備期間に1年、受験期間に1年。
英検は年に3回しかチャンスがありません。
だからこそ、ここから1年間は毎回申し込もう!
と思いました。
本番当日
英検1級の試験会場は、僕の家からクルマで20分くらいのところにある大学でした。
ここは、TOEICの試験会場としても使われていて、なじみのある場所です。
僕は、実はけっこうワクワクしていました。
なぜなら、「英検1級を受ける人たちって、どんな雰囲気なんだろう?」
と好奇心でいっぱいだったからです。
英検2級の会場の雰囲気
僕は、大人になってから英語学習を始めました。
30才の時に、英検2級を受けました。
その時には、教室内にいた受験者は、僕以外は全員高校生や中学生でした。
まったく場違いな雰囲気を感じました。
僕は20才くらいの頃から「ストリートダンス」のスクールに通っていたので、中高生と交流する機会はたくさんあって慣れていました。
でも、英検を受けに来る学生は、全員制服を着ていて、真面目そうな人たちが多く、ダンススクールで知り合う人たちとはまた違った人種に見えました。
なので、僕はまったく場違いな雰囲気を感じながら、英検2級を受けていました。
英検準1級の会場の雰囲気
その後、英検準1級を受けた時にも、やっぱり学生が多くいました。ほとんどが高校生でした。
でも、2級に比べると人数がグッと減って、受験者の雰囲気もまた違っていました。
なんというか、「選ばれし者」たちが集った感じでした。
いきなり準1級を受ける人はあまりいないので、彼らは2級を一次ペーパー&二次面接とも合格した者達です。
そして今、僕は1級の会場に向かっています。
きっと、さらに洗練された雰囲気の「選ばれし者たち」が集っているに違いない!
そんな雰囲気の中に自分も入る日が来たのだ!
思い返せば、28才から英会話を始めて、ずいぶん遠くまで来たもんだ・・・
まさか、あの時は自分が英検1級を受けることになるなんて、想像もしていなかったよなぁ・・・
人生、分からないもんだな・・・
そう思いながら、僕は会場に足を踏み入れました。
・・・つづく。
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